海外で農業体験をしながら文化交流ができるWWOOF。憧れのファームステイを実現するために、まず突破しなければならない関門が「自己紹介プロフィール」です。
「英語で自分をアピールするなんて難しそう」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。安心してください。この記事では、ホストに選ばれる魅力的なプロフィールの作り方を、実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。
WWOOFプロフィールがなぜ重要なのか

WWOOFでは、あなたのプロフィールがホストとの最初の接点になります。ホストは数多くの応募者の中から、信頼できそうな人を選ぶ必要があるんです。
つまり、プロフィールの出来栄えが、あなたの海外農業体験の成功を左右すると言っても過言ではありません。良いプロフィールを作成すれば、希望する農場からの返信率が格段に上がります。
ホストが重視する3つのポイント
経験豊富なホストたちは、プロフィールのどこを見て判断しているのでしょうか。実際に私がWWOOFを体験したときに、ホストにヒアリングした結果、以下の3点が特に重要視(というか評価いただいた)されていることが分かりました。
- 信頼性:写真と自己紹介文から「この人は本当に真剣に農業体験をしたいと思っているか?」を判断
- 適応力:慣れない環境でも前向きに取り組めそうか?
- コミュニケーション能力:語学力も含めて、他の人たちと協力できるか?
おぉ、なんてシンプルなんだ!と思ったかもしれませんが…
写真と文章の一貫性があるかどうかに注意してプロフィールを作っていくことが大切ですね。

良いプロフィールに共通する特徴
選ばれるプロフィールには、いくつかの共通点があります。まず、具体的なエピソードが含まれていることです。「農業に興味があります」ではなく、「祖父の畑で野菜作りを手伝った経験から、有機農業に興味を持ちました」といった具体性が信頼度を高めます。
また、相手の立場に立った表現を使っています。ホストが知りたい情報(どんな作業ができるか、どのくらいの期間滞在予定か)を分かりやすく伝えています。
- 祖父の畑で野菜作りを手伝った経験から、有機農業に興味を持った
- 大学のボランティアサークルで地域農家の収穫作業に参加した
- 自宅のベランダで2年間ハーブ栽培を続けている
- 環境学を専攻し、持続可能な農業について学んでいる
- 海外旅行で現地の農場を見学し、文化の違いに興味を持った
WWOOF登録からプロフィール作成まで【実際の画面で解説】
それでは、実際にWWOOFカナダの画面を例に、登録からプロフィール作成までの流れを見ていきましょう。基本的な流れは、どの国のWWOOFでもほぼ同じです。
登録は思っているより簡単で、メールアドレスとパスワードを設定するだけで始められます。ただし、プロフィール作成にはしっかりと時間をかけたいところです。
登録手順の基本フロー
まず、WWOOF公式サイトにアクセスして「Join as WWOOFer」をクリックします。基本情報の入力画面では、正確な情報を入力することが大切です。特に生年月日は後から変更できないので注意してください。

メンバーシップ料金の支払いが完了すると、いよいよプロフィール編集画面に進めます。この画面で、あなたの魅力を最大限にアピールするプロフィールを作り上げていくことになります。
ここで重要なのは、一度に全部を完成させようとしないことです。まずは基本的な情報を入力して、後から少しずつ内容を充実させていく方法がおすすめです。
プロフィール編集画面の主要項目
プロフィール編集画面には、複数のセクションが用意されています。「Personal Information」では基本的な個人情報を、「About Me」では自己紹介文を記入します。

プロフィール編集画面には、4つの主要セクションが用意されています。「Basics」では自己紹介と参加動機を、「Practices」では学びたい農業技術を記入します。
「Your plans」セクションでは、具体的な渡航時期と希望地域を明記します。「Diet & Health」では食事制限やアレルギーなどの健康情報を正確に伝えることが重要です。
各セクションをしっかりと埋めることで、ホストがあなたを理解しやすくなり、マッチング精度も向上します。
- Basics:自己紹介文とWWOOF参加動機
- Practices:学びたい農業技術や興味のある分野
- Your plans:渡航時期と希望地域の具体的な計画
- Diet & Health:食事制限、アレルギー、健康上の注意事項

魅力的な自己紹介文の書き方テンプレート
自己紹介文は、あなたの人柄や熱意を伝える最も重要な部分です。しかし、いざ書こうとすると「何を書いていいか分からない」という声をよく聞きます。
そこで、効果的な自己紹介文の基本構成をテンプレート化してみました。この構成に沿って書けば、誰でも魅力的なプロフィールが作成できます。
基本構成(導入→経験→動機→締め)
まず導入部分では、簡潔に自分が何者かを紹介しましょう。「Hello! I’m [名前], a [職業/学生] from Japan.」といったシンプルな始まり方で十分です。
次に、これまでの経験や現在の状況を説明します。農業経験がある場合は具体的に、未経験の場合は関連する活動や興味を持ったきっかけを書きましょう。そして、なぜWWOOFに参加したいのか、その動機を熱意を込めて表現します。
最後の締めくくりでは、ホストに対する感謝の気持ちと、お互いにとって良い経験になることへの期待を表現します。この4つの要素を含めることで、バランスの取れた自己紹介文が完成しますよ。
- 導入:簡潔な自己紹介と現在の状況
- 経験:関連する経験や活動の具体的な説明
- 動機:WWOOFに参加したい理由と目標
- 締め:感謝と相互利益への期待表明
未経験者と経験者の書き分け方
農業経験がある方は、具体的な作物名や作業内容を盛り込むことで信頼度が上がります。「I have experience growing tomatoes and lettuce in my backyard garden for 3 years」といった具体性が効果的です。
一方、未経験者の場合は、学習意欲と適応力をアピールしましょう。「Although I’m new to farming, I’m eager to learn and have experience adapting to new environments through my travels」のような表現が好印象を与えます。
どちらの場合も、相手の農場について事前に調べて、その農場で役立ちそうなスキルや経験を重点的にアピールすることが大切です。
ここで試しに例文を作ってみました!参考にしてみてくださいね。
「Hello! I’m Yuki, a university student studying environmental science in Tokyo.」 (こんにちは!私は東京で環境科学を学んでいる大学生のユキです。)
「While I don’t have formal farming experience, I’ve been passionate about sustainable living and have maintained a small herb garden on my apartment balcony for two years.」 (正式な農業経験はありませんが、持続可能な生活に情熱を持っており、アパートのベランダで2年間小さなハーブガーデンをそだてています。)
「I’m particularly interested in learning about organic farming methods and would love to contribute my enthusiasm and strong work ethic to your farm.」 (特に有機農法について学ぶことに興味があり、私の熱意と勤勉さで農場に貢献したいと思っています。)
「I’m currently studying English and excited to improve my communication skills while working with you. I’m looking forward to learning from experienced farmers while sharing Japanese culture with your family.」
(現在英語を勉強中で、一緒に働きながらコミュニケーション能力を向上させることを楽しみにしています。経験豊富な農家の方から学ぶと同時に、日本の文化をあなたの家族と共有することを楽しみにしています。)
この構成を使うことで、短い文章の中でも必要な要素がバランスよく含まれていることが分かりますね。未経験であることを正直に伝えながらも、関連する活動(ハーブガーデン)と学習意欲を強調していることがポイントです。
避けるべきNGプロフィールパターン
どんなに魅力的な人でも、プロフィールの書き方次第でホストに敬遠されてしまうことがあります。ここでは、よくある失敗パターンを知って、同じ間違いを避けましょう。
経験豊富なホストほど、問題のあるプロフィールを見分けるのが上手です。小さなミスが大きな機会損失につながる可能性があるので、注意深くチェックしていきましょう。
ホストが敬遠する危険なプロフィール特徴
最も避けたいのは、農場を「無料の宿泊施設」として考えているような印象を与えることです。「free accommodation」や「save money」といった表現は、ホストに良い印象を与えません。
また、過度に短期間の滞在希望(1週間以下)も敬遠される傾向があります。ホストは教育にも時間を投資するため、ある程度の期間いてくれる人を求めています。
責任感に疑問を持たれるような表現も危険です。「I want to relax」「easy work」のような表現は、真剣さが伝わりません。
- 金銭的メリットを強調する表現
- 極端に短期間の滞在希望
- 責任感を疑わせる軽い表現
- 具体性に欠ける抽象的な内容
ホストになかなか承諾されてくれない!よくある失敗例Top3
どんなに魅力的な人でも、プロフィールの書き方次第でホストに敬遠されてしまうことがあります。経験豊富なホストが特に気をつけて見ている、絶対に避けたい失敗パターンを3つご紹介します。
自己紹介文がたった2〜3行で終わってしまい、「I want to learn farming」程度の内容しかない。これではホストがあなたの人柄や本気度を判断できません。経験やスキルの欄も空白だらけで、「この人は本当に農業に興味があるのだろうか」と疑問を持たれてしまいます。
具体的には、なぜ農業に興味を持ったのか、どんな経験があるのか、何を学びたいのかが全く伝わらないプロフィールです。ホストは忙しい中で時間を割いて教えてくれるのですから、最低限の情報は提供する必要があります。
「I want to lern about farmming and meet new poeple」のように、基本的な単語すらスペルミスが多発している。文法も「I very interested farming」のように、基本構造が崩れている文章が続く。
多少の間違いは理解してもらえますが、あまりにミスが多いと「実際に来ても意思疎通できないのでは?」と心配されます。Google翻訳をそのまま使ったような不自然な日本語直訳文も、同様に敬遠される原因になります。
パーティーでお酒を飲んでいる写真、過度に加工されたSNS風の写真、顔が全く見えない風景写真などを使用している。中には上半身裸の写真や、明らかに遊び目的と思われるような写真を載せている人もいます。
ホストは家族ぐるみで受け入れることが多いため、信頼できる人物かどうかを写真から判断しています。真剣に農業を学びたいという気持ちが伝わらない写真は、即座に候補から外される可能性が高いのです。
プロフィール作成後は、第三者の視点でチェックすることが大切です。友人や家族に読んでもらい、客観的な意見をもらいましょう。
また、定期的な見直しも重要です。新しい経験を積んだり、語学力が向上したりした際は、プロフィールも更新しましょう。
【QA】WWOOF自己紹介プロフィールについてよくある質問
最後に、プロフィール作成中に多くの方が疑問に思う点を、Q&A形式でまとめました。これらの疑問を解決することで、より自信を持ってプロフィールを作成できるはずですよ!
【まとめ】選ばれるWWOOFプロフィール作成チェックリスト

ここまでの内容を踏まえて、最終的なチェックリストを作成しました。プロフィール完成前に、以下の項目をすべて確認してください。
- プロフィール写真
- 顔がはっきりと見える鮮明な写真
- 清潔感のある服装と自然な笑顔
- パーティー写真や過度な加工写真は使用していない
- 上半身裸や顔が見えない写真は避けている
- 自己紹介文
- 導入:簡潔な自己紹介と現在の状況を記載
- 経験:関連する具体的な活動やエピソードを含む
- 動機:WWOOFに参加したい理由と学習目標を明記
- 締め:相互利益と文化交流への期待を表現
- 文字数:適切なボリューム
- Practicesセクション
- 学びたい農業技術を記載
- 有機農法、畜産、果樹栽培など分野を明確化
- Your plansセクション
- 具体的な渡航時期(月単位で記載)
- 希望滞在期間(2-3ヶ月など明確に)
- 希望地域や農場タイプの記載
- Diet & Healthセクション
- アレルギーや食事制限を正確に記載
- 健康上の注意事項があれば明記
- 問題がない場合でも「No dietary restrictions」と記載
- 言語・文章チェック
- 基本的な文法ミスがない
- スペルチェックを実施済み
- Google翻訳の不自然な表現を修正済み
- 英語学習中であることを謙虚にアピール
- 内容の具体性
- 抽象的な表現ではなく具体的なエピソードを使用
- 「農業に興味があります」ではなく体験談を記載
- 数字や期間を使って具体性を向上
- NGパターンの回避
- 金銭的メリットを強調する表現を避けている
- 極端に短期間(1週間以下)の希望ではない
- 「relax」「easy work」などの軽い表現を使用していない
- 情報不足で薄っぺらい内容になっていない
魅力的なプロフィールは一日で完成するものではありません。時間をかけて丁寧に作り上げることで、素晴らしい農業体験ができるはずですよ!
サービス名 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
![]() リゾートバイト.com | 業界No.1の高時給を実現 連続勤務で時給がアップする制度あり 初心者向けの手厚いサポートは期待できない | 給与を重視 ★★★★★ |
![]() アルファリゾート | 女性支持率No.1 温泉地の中居求人が豊富 短期求人が非常に少なく倍率が高いことがある | 長期勤務希望 ★★★★★ |
![]() ダイブ | 求人の口コミ・評判が閲覧可能 サポートが手厚い 時給が低めの求人もある | 超初心者 ★★★★★ |
![]() リゾバ.com | 1週間〜1ヶ月程度の短期求人もある 老舗企業のため求人数が多く利用者の年齢層も幅広い 登録者が多くサポートが薄い場合がある | 短期勤務希望 ★★★★★ |