都市部での忙しい日常に疲れ、自然との触れ合いを求めてファームステイに参加してきました。6月にさつまいもの苗植えから始まり、10月の収穫まで約4ヶ月間にわたる農業体験の記録です。
小学生以来の芋掘りでしたが、現実は想像以上に過酷で、巨大な芋虫との遭遇や収穫での失敗など、ハプニング満載の体験となりました。しかし、採れたてのさつまいもで作った焼き芋の美味しさは格別で、食べ物への感謝の気持ちが深まった貴重な経験でした。
このブログでは、ファームステイでのリアルなさつまいも栽培体験と、そこで得られた学びについて詳しくお伝えします。これからファームステイを考えている方の参考になれば幸いです。
一人ファームステイでさつまいも栽培を決めた理由

コンクリートジャングルでの生活に疲れ、本格的な農業体験を求めてファームステイを選択しました。一人参加だからこそ得られる深い体験と学びがありました。
都市生活からの脱出願望
毎日満員電車に揺られ、コンクリートに囲まれた生活を続けているうちに、心の底から自然に触れたいという気持ちが湧き上がってきていました。正直もうスマホの画面ばかり見つめる日々に疲れ果て、土の匂いや青空の広がりを求めるようになったのでした。
ファームステイを選んだのは、農業体験は土と触れ合う作業だから、誰にも気を遣わず自分のペースで農業体験に没頭できると思ったからです。
- 自分のペースで作業に集中できる
- 農家の方との会話に集中できる
- 内省の時間をしっかり取れる
- 新しい発見に素直に向き合える
6月のさつまいも苗植えから始まった長期プロジェクト
今回のファームステイは単発の体験ではなく、6月にさつまいもの苗を植えるところからスタートしました。
まぁ、6月に終わったら、ちょっとしばらく別の農家さんにお世話になったのですがその辺は割愛です。笑。
小さな緑の苗を一本一本丁寧に土に植え込んだ時は、本当にこれが大きなさつまいもになるのか半信半疑でした。くにゃっとするので、本当に育つ?!数か月後、育たなかったら私のせいじゃない?!!!とか、どきどきしながら植えましたよ。ええ。

10月、ついにさつまいも収穫の日がやってきた!

約4ヶ月間育てたさつまいもの収穫日。「そろそろ収穫するかーー」と言われたので、「ついにあの植えたさつまいもを収穫するときがきた!!!」と、期待に胸を膨らませて向かいました。が…現実は想像以上に過酷でした。
ハウス内でのさつまいも収穫は灼熱地獄
10月の収穫日、朝から快晴で絶好の農作業日和かと思いきや、作業場所はビニールハウスの中。外は涼しい秋風が吹いているのに、ハウス内は真夏のような暑さでした。
作業開始から30分も経たないうちに汗だくになり、「これは想像していた牧歌的な芋掘りとは違う」と早くも現実を思い知らされました。ぜえはあ。農家の方は慣れた様子で黙々と作業を進めているのであきらめるわけにはいかないいいい!!!
さつまいもの葉をかき分ける準備作業
というかですね、いきなり芋を掘り始められるわけではなかったんです。まずは地面を覆い尽くしている大きなさつまいもの葉をかき分け、脇に寄せる作業から始まりました。
この葉っぱが想像以上に厄介で、手のひらより大きな葉が何層にも重なり合って地面を覆っている。一枚一枚めくりながら、芋の蔓がどこにあるかを確認していく地道な作業でした。


ファームステイで遭遇!さつまいも畑の巨大芋虫
さつまいも栽培で最も印象的だったのが、葉っぱの下に潜む様々な虫たちとの遭遇でした。都市部では経験できない、自然の厳しさを実感しました。
大きな芋虫との突然の遭遇
葉っぱをめくる作業で最も恐ろしかったのが、そこに潜んでいる巨大な芋虫との遭遇でした。うひょおおおおお。緑色の大きな葉をそっと持ち上げた瞬間、親指ほどの太さの芋虫がのそのそと現れるんですよ!!!!
「うわああああ!」思わず声が出てしまい、手が震えて葉っぱを落としそうになrのですが。農家の方は「あー、いるいる」と慣れた様子です。うひょおおおおおおお。
虫が苦手な人にはファームステイは試練
芋虫だけではない。ダンゴムシ、コオロギ、名前の分からない小さな虫たちが次から次へと登場するんです。だって自然なんですもの。虫は「いる」存在として認知されるわけです。普段都市部で生活していると、こんなに多様な虫たちと出会う機会はないですよね。
虫が苦手な人には相当な試練だが、これも自然との付き合い方を学ぶ貴重な経験でしたよ。
さつまいも掘りの現実は想像以上に難しかった

小学生の頃の楽しい芋掘り体験とは大違い。プロの農作業の厳しさを痛感したファームステイでの収穫作業でした。
スコップでさつまいもを傷つけてしまう失敗
ようやく芋掘り本番。「よし、いざやるぞ!」と意気込んでスコップを土に差し込んだ瞬間、「ぐさっ」という嫌な手応えが。
「あ、やばい」と思って掘り起こすと、案の定さつまいもが真っ二つに割れていました。「ごめんなさい、ごめんなさいいいいいい」と心の中で謝りながら、商品にならなくなった芋を見つめる…。
その後も何度か同じ失敗を繰り返し、スコップで皮を削ってしまったり、変な形に傷つけてしまったり。農家の方に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。しょんぼり。
小学生時代のさつまいも掘りとの違いに愕然
でもですよ。
「あれ?小学生の頃の芋掘りって、もっと簡単だったような」そんな疑問が頭をよぎったわけです。確かに小学校の芋掘り遠足では、軍手でささっと掘ればポンポン芋が出てきたし、ダンゴムシを見て「わー」と騒ぐ程度だったような??
今思えば、あれは農家の方が事前に掘りやすいように準備してくれていたからだったのでしょうね。子どもたちが楽しく体験できるよう、大人が見えないところで配慮してくれていたはず???と、想像します。
ファームステイで味わう最高のさつまいも焼き芋
収穫での失敗作が生んだ、人生最高の焼き芋体験。採れたてのさつまいもの美味しさに感動しました。
商品にならないさつまいもの有効活用法
スコップで傷つけてしまったり、形が悪かったりして商品にならないさつまいもは、農家の方は「焼き芋にすると美味しいよ」と笑顔で言ってくれました。とほほ。
特に細くて小さなさつまいもは、焼き芋にするとちょうど良いサイズ。形は不格好でも、味に変わりはないとのことでした。
採れたてさつまいもの焼き芋は衝撃的な美味しさ
その日のおやつは焼き芋。アルミホイルに包んでオーブントースターで40分ほど焼いただけの素朴な調理法です。
でも、一口食べた瞬間、「えっ、こんなに甘いの?」と驚きました。市販のさつまいもとは明らかに違う、自然な甘みと濃厚な味わい。採れたての新鮮さもあるのだろうが、ねっとりとした食感と芳醇な香りに感動しました。
スーパーで買うさつまいもも美味しいが、畑から掘り出したばかりの芋は別格!!この味を知ってしまったら、もう市販品では物足りなく感じてしまいそうでした。
【まとめ】ファームステイでのさつまいも栽培体験
今回のファームステイでのさつまいも栽培体験は、予想以上に過酷で学びの多い時間でした。巨大な芋虫との遭遇や収穫での失敗など、決して楽しいことばかりではありませんでしたが、それこそが本物の農業体験だったのだと思います。
特に印象的だったのは、採れたてのさつまいもで作った焼き芋の美味しさでした。市販品とは比べ物にならない甘みと香りに、食べ物への感謝の気持ちが深まりました。また、一人でのファームステイだからこそ得られた内省の時間も貴重でした。
都市生活に疲れを感じている方、本格的な農業体験をしてみたい方には、ぜひファームステイでのさつまいも栽培をおすすめします。虫が苦手な方には試練かもしれませんが、それも含めて自然との付き合い方を学ぶ良い機会になるはずです。